スマイルラインと歯の色を考慮したインプラント治療

前歯のブリッジの審美性が気になり来院されました。

レントゲンで、歯周病の問題や心配はない反面、虫歯の治療も必要でした。

前歯のブリッジがつながっているため、患者様の若い年齢も考慮し、治療の審美性だけでなく、将来的にメンテナンスやお手入れがしやすく、再治療も容易な方法として、メリット、デメリットを考え、インプラントを取り入れて治療することになりました。

審美性と、かみ合わせ、残っており骨の状態もきちんと調べ治療に取り掛かりました。

ブリッジを外し、天然の歯の部分の虫歯治療をきちんと行い、インプラントの治療も行いました。

仮の歯ので、スマイルラインや、かみ合わせをチェックします。

ほかの虫歯もきちんと治療するだけでなく、奥歯は、前歯のかみ合わせの支えのための重要な関係があります。

一旦、治療を終了しましたが、患者様から、前歯の色が、1本気になるとのことで再治療することになりました。

黒い部分は、治療前の着色部分で、虫歯ではないという理由と、歯の神経を守るために、削らずにおいていましたが、セラミックの歯の色に、透けて影響するため、なるべく、歯の神経を傷つけないように、慎重に、着色を取り除き、その部分を白くカバーし、再度セラミックの差し歯(セラミッククラウン)の治療をやり直しました。

 

 

ブリッジのやり変えのためのインプラント

欠けてしまった、前歯のブリッジのやり変えを希望して来院されました。

ブリッジの再治療をするにあたり、全部がつながっているため、

  • やり変えが大掛かりになる。
  • ブリッジを支える歯が虫歯や歯周病でボロボロになっており、ブリッジのやり変えではなく、入れ歯かインプラントの支えも必要になってくる可能性がある。
  • 残せる歯を、なるべく抜かずに再生させる必要がある。

これらを考慮して、治療を進める必要があるため、十分な検査を行い、治療の診断、計画を立て、治療を行いました。

 

 

治療としては、

  • なるべく歯を抜かずに残す
  • 虫歯と歯周病とかみ合わせをきちんと治す
  • 将来、今回の治療のきっかけのように、歯のどこかにトラブルが生じた場合、その部分だけ簡単に治療やリカバーなどのトラブル解決ができるようにしておく。

以上の点を含めて治療を行いました。

 

上下のブリッジを外し、腐ってしまって、残せない歯以外は、すべて、なるべく抜かずに残し、虫歯や、歯周病をきちんと治療し、さらに、それらの歯が、治療後、長く健康な状態に保てるよう、歯が、もともと無かった部分と腐ってしまっていた部分にのみ、にインプラントを入れ、治療を終えました。

治療は、1本づつの歯になっているため、日々のお手入れもしやすく、万が一、どこかの歯が悪くなっても、その部分だけ治療すればいいだけのメンテナンスがしやすい状態にして完了しました。

 

 

 

歯を削らないインプラント

前歯が抜けてしまった歯の治療の選択として、ブリッジ、インプラント、一本の入れ歯、何もしない、などの方法があげられますが、個々の状況によって、治療方法の選択の優先順位は、治療方法のメリット、デメリットの面からだけでなく、その状況の面からのメリット、デメリット、また、患者様の事情の面からのメリット、デメリットなど、総合的に判断し、専門家と相談して治療を受けることが望ましいと思います。

 

写真のような状況の場合は、インプラント、ブリッジという順番に選択するのが、専門的に勧められる治療だと思います。

このような場合のインプラントの治療のメリットは、両方の歯を削らすに済むことが大きくあげられ、また、ブリッジの場合、審美的な問題が起きやすいことが挙げられます。

また、すでにしておられる部分入れ歯をする場合は、例え1本の歯の部分の欠損であっても、全体の歯列を覆ったり、取り囲むぐらいの大きさが、装着の不快感があっても、必要です。

それは、歯に引っ掛ける形状の部分入れ歯を飲み込むリスクが非常に高いことがその理由です。

そのため、もし、1本の義歯(1本入れ歯、1本義歯)を作成する場合は、そのリスクを回避した形態のものが必要です。

 

 

 

 

 

インプラントで前歯の治療を行いました。

抜歯と同時のインプラント治療のメリット

通常、抜歯した部分の顎の骨は、病巣や傷口が一旦治癒する際に、骨が再生しますが、その、再生治癒の過程で、骨があまり吸収せずに回復する場合と、骨が吸収したように痩せて、回復する場合があります。

多くの場合、抜歯のタイミングがよければ、前者のように、骨があまり吸収せずに回復させることができますが、抜歯の診断のタイミングをのがしたり、抜歯の方法の違いで、後者のように、骨が著しく吸収してしまい、その後の義歯の安定や、インプラント治療の適応に多くの弊害が出てしまうことがあります。

また、一旦、上記前者のような、適切な治療をしたのちも、きちんとした、安定した義歯や、インプラントからの噛む力や刺激がなければ、廃用性の萎縮が骨に起きて、経年的に、顎の骨が、退縮してしまうことがあります。

そのため、適切な診断に合致すれば、保存不可能な歯の抜歯と同時のインプラントは、非常にメリットが大きい治療になります。

 

 

他の歯科医からの紹介で、外れた差し歯の部分を、なるべく歯がない状態の期間がない状態でインプラントにしたいという希望の患者さんが来院されました。

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2016.1.7 初診時

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2016.1.7 初診時

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2016.1.7 初診時

初診時、歯根の破折や、歯根に及ぶ虫歯があり、確かに、無理に差し歯にしても、予後があまりよくないと思われる点と、患者様が、どうしても、一旦歯を抜かずに、なるべく残してほしいという治療の選択しかできないということがない点から、予後のメリットデメリットも考え、インプラントによる治療選択が適切と判断し、治療をすることになりました。

 

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2016.1.14 1回目治療

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破折した、歯根を抜去

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抜歯中の出血と骨のダメージを押せえると同時に、抜歯後の骨の吸収も抑えられるよう配慮し、同時にインプラント治療を行い

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すぐに仮歯を装着し、ほぼ無出血に治療が完了。処置時間も、約30分程度。

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術直後のレントゲン確認

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2016.1.15 2回目 治療翌日の術後経過確認とレーザー照射

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2016.2.19 3回目 セラミッククラウンの型どり

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2016.2.19 3回目 セラミッククラウンの型どり

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2016.2.22 4回目 セラミッククラウンの装着とかみ合わせチェック

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2016.2.22 4回目 セラミッククラウンの装着とかみ合わせチェック

 

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2016.6.30 5回目 定期健診時

インプラントの周りの骨と歯ぐき(歯周組織)が回復し、安定している。

 

このように、当院のインプラント治療の特徴としては、出血や腫れ、痛み、手術負担を最小限にし、かつ、より難しい技術が必要な、抜歯同時インプラント治療と、更に、その場での仮歯の装着で、治療時も、治療後も、より深い感が少なく、また周囲の方にもあまり気づかれずに、日常生活に戻ることができます。

 

インプラント治療の際の骨密度の評価

丈夫で安定したインプラント治療を行うには、治療の前に、その部分の骨の評価が重要であり、術前に、その骨の状態を把握しておくことで、最適な手術方法が選択され、より安全で確実なインプラントの手術が可能になります。

その際、クリニックでは、院内で撮影したCTをインプラント治療シュミレーションソフトで分析し、下記のような評価法と対比させ、骨の状態を判断に用いています。

ハウスフィールド値

骨の評価を5段階に分類し、その情報をもとに、手術方法を微妙に変化させます。

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たとえば、このインプラントをいれる部分の骨は、mean 932となっているため、D2の十分な骨の硬さがあるため、安定したインプラントになりやすく、また、インプラントが安定するのに、短期間で済むことがわかり、インプラントの治療の期間が短くて済むと予測できます。

また、患者様のインプラント治療を予定している部分の骨も、同じ患者様であっても、骨の薄い部分、弱い部分、柔らかい部分などがあり、インプラントが最も安定しやすい部分を調べてから、手術時の最大の安定と、術後の長期的な安定の両方のバランスが取れた部分に、インプラントの長さや、太さ、角度などを決定し、インプラントの手術を行います。

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mean値を確認しながら、骨の状態を調べ、把握します。

 

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最も骨の硬い部分を中心に安定しやすい場所にインプラントのシュミレーションをします。

また、この評価を経年的に評価し、レントゲンだけはわからない、骨密度の変化や、影響による、インプラントの調整を行うことで、たとえば、10年で骨の密度が20パーセント程度落ちた場合、インプラントの歯にかかる咬み合わせの力の負担も20パーセント程度調整するといった、インプラントのメンテナンスに応用しています。

CTについての詳しい情報はこちら

歯を抜けたままにしておいたときの歯の移動

虫歯や歯槽膿漏(歯周病)、歯の根の病気などで 歯を失った部分を放置しておくとかみ合う歯や隣の歯が移動してきます。

そのようなことを防いだり、奥歯でしっかり噛むためにも、インプラントが必要になる場合もあります。

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すべての歯がそろっていたとき

 

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奥歯がなくなってから、数年たった状態

レントゲン右側のいちばん奥の歯が歯列より下に下がってきています。

グラグラのブリッジの抜歯と同時のインプラントと仮歯

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ブリッジを支える歯の根が割れ、ブリッジがグラグラするとともに、噛むと痛みが出て、食事ができない状態でした。

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ブリッジを外します。

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割れた根の抜歯と5本のインプラントの治療を行いました。(抜歯した部分にもインプラントを入れています。)

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割れていた歯根(歯の根)とブリッジ

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すぐに仮歯をいれて、元通りの歯のある状態で帰宅してもらいます。

治療時間は、インプラントの手術を仮歯の装着まで、およそ1時間で終わります。

北山吉川歯科クリニックでは、抜歯をしても、その日にインプラントができるので、基本的にこのような治療方法を行っており(通常このような治療は極端に難しい治療で、高度の技術と経験が必要なため行なわれていない治療法です。)痛みのある手術を2回する必要がなく、また、歯が抜けたままにならないため、周りの方に気づかれず、日常生活への影響も少ない治療方法です。

ねじ穴の見えたインプラントのやりかえ

インプラントの治療には、様々なやり方があり、インプラントをした部分に、セラミックの歯を被せ、天然の歯の差し歯と同じように、接着剤、セメントで、固定し、天然の歯のように見せる方法と、インプラントをした部分に、セラミックの歯を被せるために、スクリュー(ねじ)で固定する方法と、インプラントをした部分に、差し歯のような歯の形ではなく、入れ歯を固定するために、スクリュー(ねじ)で固定する方法のおおよそ3つのタイプのインプラント治療がありますが、場合によっては、ねじの部分が見えることによって、審美性が阻害されるため、北山吉川歯科クリニックでは、基本的に、ねじ穴の見えないインプラントの治療を行っております。

また、全体のかみ合わせ治療が必要な場合、インプラントをやりかえる必要が、ある場合は、インプラントの手術はせずに、被せるセラミックだけをやりかえて、きちんとした、咬み合わせや歯並びにします。

 

患者様が、審美性を気にされ、他の虫歯治療、根管治療と一緒にやりかえた治療

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術前(両側の奥歯のインプラントのねじ穴が見えています。)

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術後(他の虫歯治療、根管治療と一緒にやりかえました。)

全体の歯の咬耗、磨耗による咬み合わせ不全の改善と、前歯の歯の神経の保護のための治療

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術前(一番奥の、インプラントのねじ穴がみえていて、全体の歯の咬耗、磨耗が著しい)

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術後(咬み合わせの改善と、歯の咬耗に対する治療に伴って、ねじ穴の見えたインプラントをやり変えました。)

入れ歯にならないようにするインプラントの治療

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このような状態の歯の場合、歯の部分の入れ歯の製作の必要と、反対の部分の、歯の治療による保存と回復が必要です。

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歯のない部分は、顎の、骨や、歯ぐきも痩せていて、部分入れ歯の安定も、難しく、また、インプラントの治療も難しい状態でしたが、インプラントにより、永久歯の再生のような治療ができました。

反対側の銀歯の部分も、被せの歯の内部の虫歯の進行による、土台部分の腐食、また、真っ黒になった歯の部分は、歯の根の内部まで、虫歯が進行し、抜歯と同時にインプラントで治療し、その日に、仮歯で歯が抜けた状態にならないようにして、治療を進めました。

また、左右に、バランスよくインプラントが配置されることで、将来、残りの歯が、歯槽膿漏や虫歯で歯が無くなった場合も、ブリッジによる治療で、入れ歯にならない治療が可能になるインプラント治療のメリット、インプラントの利点を生かしたお口の管理ができる歯の状態になりました。

 

より高度なインプラント治療

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某大学病院にて入院、骨移植手術によるインプラント治療を受けた患者様を当クリニックのより高度なインプラント治療で快適に回復しました。

当クリニックで行ったインプラント治療の相違点

  • インプラント治療開始からインプラント治療期間中入れ歯を使わない(きれいな歯並びのままインプラント治療を行う)
  • 日帰り手術だけで治療を行う(複雑な骨移植手術と同時にインプラント手術も行う)
  • 短時間(1時間以内)で手術を行い、術後も痛みや腫れ、出血が最小限の治療を行うj
  • 歯槽膿漏(歯周病)や虫歯、の天然歯も同時進行で治療する
  • 治療後、万一のリカバーが必要な時も簡単に治療あるいは、維持回復ができるよう予備のインプラントを行っておく
  • 正常な咬み合わせの回復を行う

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インプラント治療術前

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インプラント治療術前 診断治療計画

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インプラント治療術後

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インプラント治療術後レントゲン