ブリッジのやり変えのためのインプラント

欠けてしまった、前歯のブリッジのやり変えを希望して来院されました。

ブリッジの再治療をするにあたり、全部がつながっているため、

  • やり変えが大掛かりになる。
  • ブリッジを支える歯が虫歯や歯周病でボロボロになっており、ブリッジのやり変えではなく、入れ歯かインプラントの支えも必要になってくる可能性がある。
  • 残せる歯を、なるべく抜かずに再生させる必要がある。

これらを考慮して、治療を進める必要があるため、十分な検査を行い、治療の診断、計画を立て、治療を行いました。

 

 

治療としては、

  • なるべく歯を抜かずに残す
  • 虫歯と歯周病とかみ合わせをきちんと治す
  • 将来、今回の治療のきっかけのように、歯のどこかにトラブルが生じた場合、その部分だけ簡単に治療やリカバーなどのトラブル解決ができるようにしておく。

以上の点を含めて治療を行いました。

 

上下のブリッジを外し、腐ってしまって、残せない歯以外は、すべて、なるべく抜かずに残し、虫歯や、歯周病をきちんと治療し、さらに、それらの歯が、治療後、長く健康な状態に保てるよう、歯が、もともと無かった部分と腐ってしまっていた部分にのみ、にインプラントを入れ、治療を終えました。

治療は、1本づつの歯になっているため、日々のお手入れもしやすく、万が一、どこかの歯が悪くなっても、その部分だけ治療すればいいだけのメンテナンスがしやすい状態にして完了しました。

 

 

 

入れ歯にならないようにするインプラントの治療

100204(48)

このような状態の歯の場合、歯の部分の入れ歯の製作の必要と、反対の部分の、歯の治療による保存と回復が必要です。

100204(49)

 

歯のない部分は、顎の、骨や、歯ぐきも痩せていて、部分入れ歯の安定も、難しく、また、インプラントの治療も難しい状態でしたが、インプラントにより、永久歯の再生のような治療ができました。

反対側の銀歯の部分も、被せの歯の内部の虫歯の進行による、土台部分の腐食、また、真っ黒になった歯の部分は、歯の根の内部まで、虫歯が進行し、抜歯と同時にインプラントで治療し、その日に、仮歯で歯が抜けた状態にならないようにして、治療を進めました。

また、左右に、バランスよくインプラントが配置されることで、将来、残りの歯が、歯槽膿漏や虫歯で歯が無くなった場合も、ブリッジによる治療で、入れ歯にならない治療が可能になるインプラント治療のメリット、インプラントの利点を生かしたお口の管理ができる歯の状態になりました。

 

インプラント治療による8020運動

8020運動という80歳で20本歯を残そうというスローガンがありますが、80歳で20本の歯があれば快適な日常生活を送るのにじゅうぶんだと考えられます。

(症例1)

80代女性の術後写真

術前写真

右上半分は歯がありませんでした。左下半分も同様に歯が残せません。

術前レントゲン

(症例2)

60代後半女性術後

重度の歯槽膿漏ですべての歯が指で抜けそうな状態で、上の歯は総入れ歯しか治療方法はありませんでした。

術後レントゲン 上の歯はすべてインプラントです。

(症例3)

87歳女性術後写真

術後レントゲン

術前レントゲン(クリックして拡大できます)
上の歯はすべて、重度の歯槽膿漏かつ虫歯で、総入れ歯しか方法はありませんせした。

これらのように、インプラント治療を時には上手く選択することで、8020を達成することもできるようになってきました。

インプラントによる口元の若返り

歯科インプラント治療は従来の入れ歯治療では出来ない、より自然に、より快適にお口の健康を取り戻すことのできる、最新歯科治療です。


術前レントゲン


上の歯の半分は失われており、残りの半分も重度の虫歯と歯槽膿漏で失われかけています。

入れ歯を入れることもできなくなっていました。

術前口元
かみ合わせも悪くなり、口元も悪くなっていました。

インプラント術後

術後


インプラントと仮歯によるかみ合わせの回復治療

術中口元
インプラントと仮歯によるかみ合わせの回復により、口元も回復し始めています。

この後は、一本づつの天然の歯と同じ状態にし、より自然に治療を完了します。

全体的な歯を失なわないインプラント治療

年齢とともにお口の健康の老化が起こることがありますが、インプラントにより、若さと快適さを取り戻すことができます。


初診時


残っている歯もグラグラで指で抜け落ちます。


治療による回復の計画を立てます。


歯を抜くと同時に計画の仮歯をインプラントの手術と同時に入れます。

治療計画に沿った仮歯を参考に順次歯を入れていきます。

インプラントでしっかりと噛める歯に戻すことができます。

インプラント治療と義歯(入れ歯)治療1

インプラント治療は、義歯(入れ歯)しないための治療ということに言及されたものではなく、義歯(入れ歯)になることを予防する、または、入れ歯の役割を助けたり、機能性や快適性の向上のために役立つ治療であったり、また、加齢的な変化に逆行できる若さを取り戻したり、保ったり、自然な共存ができる治療です。