ブリッジのやり変えのためのインプラント

欠けてしまった、前歯のブリッジのやり変えを希望して来院されました。

ブリッジの再治療をするにあたり、全部がつながっているため、

  • やり変えが大掛かりになる。
  • ブリッジを支える歯が虫歯や歯周病でボロボロになっており、ブリッジのやり変えではなく、入れ歯かインプラントの支えも必要になってくる可能性がある。
  • 残せる歯を、なるべく抜かずに再生させる必要がある。

これらを考慮して、治療を進める必要があるため、十分な検査を行い、治療の診断、計画を立て、治療を行いました。

 

 

治療としては、

  • なるべく歯を抜かずに残す
  • 虫歯と歯周病とかみ合わせをきちんと治す
  • 将来、今回の治療のきっかけのように、歯のどこかにトラブルが生じた場合、その部分だけ簡単に治療やリカバーなどのトラブル解決ができるようにしておく。

以上の点を含めて治療を行いました。

 

上下のブリッジを外し、腐ってしまって、残せない歯以外は、すべて、なるべく抜かずに残し、虫歯や、歯周病をきちんと治療し、さらに、それらの歯が、治療後、長く健康な状態に保てるよう、歯が、もともと無かった部分と腐ってしまっていた部分にのみ、にインプラントを入れ、治療を終えました。

治療は、1本づつの歯になっているため、日々のお手入れもしやすく、万が一、どこかの歯が悪くなっても、その部分だけ治療すればいいだけのメンテナンスがしやすい状態にして完了しました。

 

 

 

ドイツの歯科(インプラント治療)治療のメンテナンス

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ドイツでインプラント治療を受けた邦人患者様の術後メンテナンスをインプラントの日本法人からの紹介で行うことになった際のことを通じて、インプラント治療のにおける検査、診断、一口腔一単位の治療の必要性をご説明します。

紹介状というよりは、アストラテックインプラントというヨーロッパをはじめアメリカ、日本、その他の世界中で最も良いインプラントメーカーの治療を証明する保証書みたいなものです。

 

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初診時、インプラントのメンテナンスチェックのほかに、以前日本で受けた、多くの虫歯や根管治療の不良がみられ、これらは将来、インプラントが必要になってしまう歯の予備軍として、本来、ドイツの歯科医師もインプラントの治療より先に、患者様に十分インフォームドコンセントを行っておくことが、患者様の歯科的健康の観点から大切で、特に緊急性のある虫歯治療はインプラントと同じか自分の歯の健康を保つ、それ以上に大切な治療や方法を検査、診断、説明(治療するしないは別としても)しておくことが望ましいと感じました。

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メンテナンスを希望されている範囲で、緊急性のある虫歯のみを治療し、定期健診で経過観察を行ってきましたが、あちこちが外れたり、傷んだりするため、思い切って、きちんとした治療を受けられることになりました。

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右下、大きな虫歯と根管治療

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左下 大きな虫歯と根管治療

 

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右上 大きな虫歯と根管治療

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全体の虫歯治療と根管治療と親知らずの残根の抜歯(ドイツの歯科医が抜けずに放置していたもの)

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術後

一口腔一単位の全体的な予防治療で、既存のインプラントのメンテナンス容易にし、追加のインプラントを不要にするための治療が完了しました。

ドイツでも、アメリカでも、検査、診断、治療がきちんとしている病院は、ほぼ、トップ10パーセント程度でしょう。

 

 

インプラント治療と歯の神経の治療(根管治療)

インプラント治療と歯の神経の治療のどちらの治療で悪くなってしまった歯を蘇らせるかということは治療の難しさと時間が歯科医にとっては問題であり、患者さんにとっては、治療の費用と時間が考慮する点となります。
インプラントの治療は、当クリニックでは、このような場合、5分から10分で終わります。かたや、歯の神経の治療は約4時間かかります。
費用は、歯の神経の治療がほぼ半分です。時間的にも治療の難しさからも、インプラント治療のほうが良い点が多いのも事実ですが、自分の歯を残すことは、たとえ時間がかかってもよいのも事実です。しかし、実際に、この治療を成功させるのはかなりの高度な技術が要求され、そのために、アメリカでは歯の根の治療の専門医(Endodontist)がいて、その治療を行っています。


(術前のレントゲン)
矢印の先(丸い黒い影)に歯の根の歯根のう胞と呼ばれる病気が見られ、歯の根の中には以前に治療を受けた際に破折した金属が詰まっており、抜歯をするしかない状態でした。
また、その隣のインプラントも同じく約12年前に治療を受け、現在、問題なく人工歯根として機能し、また、これからも同じように第二の永久歯として役立つことから考えると、保存できないとおもわれる歯を抜いて、インプラントで治療することも今日ではよい選択といえます。


(術後半年のレントゲン)
歯根のう胞が消失に、骨が再生しており、抜歯をせずに自分の歯を残すことができましたが、これから先は、インプラントも自分の歯も同じ歯として噛めるようになります。

一口腔一単位の治療によるインプラントの必要性

インプラント治療が歯科治療において、患者さんのQOL(クオリティーオブライフ)の向上の立場から、非常に有効な治療方の一つであるという認識は患者さんと歯科医の双方における共通の認識になってきていると思います。

しかしながら、その治療方の選択は、適切な検査診断のもとに行われる必要があることは、患者さんと歯科医の双方が、より深く理解し合わなければなりません。

そのためには、歯科医にとっては、より適切に診査、診断するために、患者さんにとっては、それをわかりやすく説明してもらうためのものとして、歯科の精密な検査が必要になります。


紹介で転医してこられ患者さんの術前の状態

術前のレントゲン

歯が悪くなるたびにインプラントの治療が必要になるこの患者さんの状態と、当クリニックの一口腔一単位の治療を受けた患者さんの治療後の予後の状態のちがいに興味をもたれ来院されました。
当クリニックでは、専門家が考える良い治療と、患者さんの希望を取り入れた治療と、その他の年齢、や体の状態、生活のことなどを考え、さらに良い治療法を決めていきます。


術前診査模型


術後治療計画模型


診査の上で、残せない歯であり、なおかつ、残そうとすることで、周りの歯も余計に悪くなったり、歯の保存と同時に骨の保存の立場から、良くない歯であると判断される歯は取り除く必要がある時があります。
しかしながら、そうなっても困らないように考えるのが歯科医の専門性になります。

逆に診査のうえで、インプラントの必要が全くなかったり、歯を十分に再生させることができる治療も歯科医の専門性になります。
(インプラントの横の歯も根っこから腐っていましたが、これは、当クリニックの根管治療(歯内療法、endodontic treatment, root canal treatment)で歯を抜かずに残せるだけでなく、インプラントにする必要がないよう、患者さんの大切な歯を再生させます。

真黒に腐っていた歯の根を根治治療しました。


比較的若い患者さんなので、数十年先の術後管理もしやすいように考え治療しています。

患者さんと歯科医にとっての良いインプランント治療とは

患者さん、歯科医にとって良い治療とは、ともに、歯をなるべく抜かずに残す、歯の神経を抜かない、歯を削らないなど、の表現がありますが、基本的には、お口の健康が保たれ、いくつになってもおいしく食事ができ、健康的に若々しい口元が保てることが理想的ではないかと思います。

そのような観点から、当クリニックでは、きちんとした検査と、診断を行ってから、治療を進めていくことが患者さんのお口の健康のためによい方法だと考えています。


歯がないところに、インプラントの治療を希望されて、来院された患者さんの口腔内。

奥歯に歯がなく噛むことができませんが、歯科医はきちんとした検査と診断を行い、患者さんにとって最善の方法を考えていくことが良い治療になるのではと考えます。

検査、診断の結果から、患者さんの年齢、お口全体健康のバランス、費用の負担などを考え、インプラントの費用を、残っている歯を健康に保つことに先に回すことがより良いのではないかとの意見にご理解をいただきまずは、残っている歯に対する治療のほうの重要性、必要性をりかいしていただきました。

この状態の方の現在のの患者さんの問題点、

歯がないところが噛めない

専門家が考える問題点と解決法

将来起こり得る問題点、上の歯が下に飛び出てくる
これは、歯を虫歯治療の後に固定することで問題が解決できる

インプラントを入れても、それとかみ合う上の歯がまた、はずれてインプラントが必要になるとおもわれる、早めに治療すれば歯を抜かずに残せる。
反対側も自覚症状のないひどい虫歯になっていて、インプラントを入れてもすぐにまた、こちらもインプラントが必要になってくる。


診断通り外すとボロボロの状態になっていました。これではインプラントの歯がはいった後にかみ合うこの歯が噛めない歯になります。

歯を残すために丁寧に再治療していく。


反対側も中で歯が腐っていました。


インプラント2本の治療費を先にの乗っている歯に回すことが、専門的には良い治療だとおもえます。(インプラント2本と8本の天然の歯を治すのはほぼ同じ費用)


全体的に健康を回復したお口

虫歯、根管治療、インプラント

歯の健康を回復維持知るために、一口腔一単位の治療が理想的な歯科治療になりますが、その全体の治療には目に見えない細やかな基礎治療があって、全体の回復をしていく必要があります。


正面拡大

左側面拡大

術前レントゲン


腐っていて、腫れと痛みの原因の歯

歯の無くなった状態

残っている歯の根管治療

根管のなかからたくさんの感染物質が除去された


述語正面拡大

述語左側面拡大

見た目と見えないところの基礎治療の両を適切に行いきれいに回復できました。

インプラント、根管治療、親知らずの治療


左側がインプラントが痛くて、噛めないとのことで来院

左側は古いインプラントのせいで骨が溶けて、つながったいる歯も抜かなくてはいけない。


左側は失ってしまった3本分の奥歯を噛めるようにするために2本のインプラントいれた。
右側は歯の神経が腐って、歯根嚢胞の2本の歯と親知らずの3本の歯を抜かなくていいようにするため、1本のインプラントをいれ、