根管治療とは
「アメリカ歯科医師会(ADA)ブローショアーより」
根管治療とは歯の根の治療(歯の神経の治療)のことで、日本では根管治療(根幹、根冠ではなく)、あるいは、専門的には歯内療法と呼ばれます。
この治療はいわゆる、歯の神経を抜くという意味合いの治療ではなく、虫歯、歯槽膿漏、かみ合わせの問題、その他の、歯の疾患原因により、歯の神経としての役目を終えてしまった歯の神経の代わりに、歯科医師が、歯の内部に、歯を生きた歯と同じようにその後もお口の中に、咀嚼組織としての機能及び、審美的に健康な口腔状態を維持させるために発達した、お口の健康のために、非常に大切な治療です。
よりわかりやすくいいかえれば、歯が痛んだり、腫れたりしたときに、その原因となる歯を原因を除去するために抜いてしまうのではなく、痛みや、腫れの症状のみを取り除き、歯の健康を回復して、よみがえらせる治療です。
日本では、歯が痛い時に、歯の神経を治療することが必要と診断された場合、歯の神経の治療は専門になるので専門医に行くようにといった紹介をされることはありませんが、歯科先進国のアメリカには、Enddontistという専門医(Specialist)が行う、Enddontictreatment、あるいはRootcanaltreatmentと呼ばれる治療を指します。
なぜ、アメリカでは、この根管治療が専門の治療に分けられているかというと、その治療の難しさに理由があります。
今日、目覚ましい、発達をし、歯科治療のレベルをおおいに高めた治療の一つに、歯科インプランントがあります。この歯科インプランントの治療は、失った歯(永久歯)をもう一度取り戻す、歯科の再生、再建治療として、非常に重要な役割を果たし、その治療のメリットを多くな患者様が享受し、一昔前では、一度歯を失うと、入れ歯(義歯)でその失った部分を補う以外に方法がなかったことから考えても、大変な素晴らしい治療です。
根管治療は、そのインプランントの治療のずっと以前からある治療ですが、痛みや腫れがあると、歯を抜いていた時代には、同じく、その当時の素晴らしい再生治療の一つです。
どちらの治療も、現在ほぼ、治療法も確立され、安定した治療ですが、以前根管治療が、専門治療とされているのは、その精密さと難易度に差があるからです。
具体的には、インプラントは、骨にドリルで穴をあけ、差し歯を埋め込みます。一方、根管治療は、その骨より小さい、歯の根にドリルで穴をあけ、差し歯を埋め込みます。
そして、治療後、骨に行ったインプランント治療は、骨の自然治癒に助けられ、安定しますが、根管治療は、歯が自然治癒することがないため、確実に歯科医師が治さなければならないといった違いが、難しさの違いの一つになります。(ただし、インプランントはより全身的な手術の難しさを伴います。)
このようなことにより、その技術の差が大きな根管治療は、歯を大切にしたい、患者様にとってとても大切な治療になるはずです。
「アメリカの根管治療専門の歯科医院」