根管治療の流れについて
診断により、治療法としては、大きく分けて、根管治療(根管再治療)、抜歯治療、外科的根管治療(歯根端切除術)が選択されます。ここでは根管治療の方法を説明します。根管治療は、歯の神経(歯髄と呼ばれる)の状態により、治療法が分類されます。
根管治療は、歯の神経(歯髄と呼ばれる)の状態により、治療法が分類されます。
歯髄炎の治療
痛みのコントロール、詰め物、かぶせもの、虫歯の完全な除去、痛みの神経の除去と仮歯の装着
歯髄炎の場合、十分な麻酔により、痛みを取り除き、歯の根の内部をきれいにします。この際に、痛みを取り除くために歯の根を治療しますが、その前に、素早く、確実に歯の内部の虫歯や、感染物を十分取り除いてから、歯の根を治療しないと、歯の根の内部を感染させることになり、適切に治療が行えないため、非常にデリケートで難しい治療です。治療期間の歯の審美・機能的問題が起きないよう、きれいな仮歯を装着します。
保存剤を歯の根に詰めます。
保存剤を丁寧に、歯の根に入れます。
歯の根の修復治療
歯の根を修復します。
修復した歯の根の上にセラミックのかぶせもの装着します。
治療後の歯を天然歯のように、自然で機能的に回復します。
術後の検診(レントゲン)で治癒を確認
術後、定期健診でレントゲンを撮影し、治癒を確認できれば、治療完了です。
感染根管の治療(歯の根の治療の再治療の場合、約4倍の治療行程と難易度が生じる)非外科的根管治療
詰め物、かぶせもの、虫歯、神経の取り残しの除去と仮歯の装着
、感染根管治療の場合は、歯髄炎の治療と同様の治療に入る前に、詰め物、かぶせものを除去し、まず、上部の虫歯の取り残しを完全に除去し、その後、歯の根の中の古い保存と神経の取り残しを除去する準備と、治療期間の歯の審美・機能的問題が起きないよう、きれいな仮歯を装着します。(ここまでが、一番最初の根管治療と違い4倍ほどの治療行程と難易度が生じる)
古い保存剤の除去と神経の取り残しの完全除去と骨の再生治療
歯の根の中の古い保存と神経の取り残しを完全に除去し、歯の根の先の病巣を消失させ、骨の再生を促す治療を行います。(再治療の場合、ここでも、治療の難易度が生じる)
新しい保存剤を歯の根に詰めます。
新しい保存剤を丁寧に入れ、歯の根を補強、修復します。
歯の根の修復治療
歯の根を修復します。
修復した歯の根の上にセラミックのかぶせもの装着します。
治療後の歯を天然歯のように、自然で機能的に回復します。
術後の検診(レントゲン)で治癒を確認
術後、定期健診でレントゲンを撮影し、治癒を確認できれば、治療完了です。
感染根管の治療(外科的根管治療、外科的歯内療法)
このほかに、根管治療によるホワイトニングなどの治療、また、乳歯の根管治療などがあります。