根管治療を受けた後に

根管治療を受けた直後は、自覚症状のある場合でも、自覚症状のない場合でも、充分な検査を行った後に、歯を残す(再生、回復させる)ために処置を進めますので、その日は、歯や歯の周囲組織が再生し始めるための不快感(軽い痛みや浮いた感じ)が発生することがありますが、この場合の多くは治療がうまくいっている(お薬などがきちんと奏功する)目安のような反応ですので、数日で消失し、引き続きの根管治療が残り1、2回で完了できるサインとし、現れた症状は心配ありません。

 

根管治療の完了後は、引き続き、歯の根を補強、修復し、差し歯(クラウン)で歯を天然の歯のように回復しますが、定期健診でレントゲン撮影や場合によってはCT撮影を行い、歯が、完治していることを確認して治療が終わります。

根管治療自体は、通常1回~3回程度で終わりますが、その後の差し歯の完成に2回程度で、一旦治療を終えるまでは、急ぎの場合、その回数分で治療は終わります。(毎日通院した場合、3日~5日で完了)

しかしながら、定期健診で、専門的に完治したことを確認しなくてはなりません。

これは、歯の根の先の組織(歯槽骨など)は歯ぐきや、粘膜などのように、再生修復に1~2週間で治癒する組織と違い、骨などの硬組織のため、再生修復に1~6か月程度かかるためです。

そのために、治療後の定期健診も非常に重要になってきます。