京都北山のインプラント・審美歯科・歯列矯正・根管治療の専門北山吉川歯科クリニック。
歯を抜かないための虫歯治療と根管治療は非常に難しい治療になります。
初診時、左下（写真では右下）の奥から2番目の仮詰めの部分が歯の根の治療（根管治療）を終えてもずっと痛むとのことと、歯にひびがいっているかもしれないと説明を受けたとのことでした。
とりあえず、歯のヒビや、痛みの原因を調べるために仮詰を外して、様子を観察しましたが、その段階で、もう少しきちんと調べる必要がわかりました。
全体の精密検査をして、同じように自覚症状がなくても同じ状態か、それ以上の状態にある歯や、近い将来に問題の起こる可能性についてなどを検査診断しました。
その結果、7本の根管治療の再根管治療による抜歯の回避と、7本の根管治療を回避するためのぼろぼろ（ボロボロ）の虫歯治療を行いました。
初診時の歯の前後3本とも、それ以上にボロボロでした。
変色歯の治療も根管治療の治療一つになります。
歯の根元や周りに、歯ぐきの腫れが診られるとき、その腫れの原因になっている歯や、病巣を特定するために、造影剤入りのゴムの針をその部分にいれレントゲンをることで、より正確に診断できる検査方法を用いることがあります。
２本の歯の間にぷくっとした歯ぐきの腫れが認められます。
ゴムの針を刺した状態でレントゲンを撮影します。
レントゲンで、造影剤入りのゴムの針の先が、その病巣を正確に指示しています。
このレントゲン検査で、病巣が後ろの方の小臼歯にあると分かりました。
この検査は、瘻孔（フィステル）と呼ばれる歯の根の膿の出口（排膿路）が認められ、なおかつ、どの歯がその原因になっているか、鑑別診断が難しいときに大変有効な検査になります。
下顎の前の部分が大きく腫れ上がって、痛み、腫れのせいで、発音にまで影響がでています。
お口の中は、前歯の歯ぐきの根元あたりが腫れています。
レントゲンを撮ると、前歯の欠けている歯の根元に、黒い影の病巣が見つかりました。
乳歯または、幼若永久歯（根未完成歯）などの小児の根管治療（歯内療法、歯髄治療）は永久歯や、大人の歯と治療法が異なります。
乳歯の歯髄疾患（歯の根の病気）
分類 急性単純性歯髄炎 急性化膿性歯髄炎 慢性潰瘍性歯髄炎 慢性増殖性歯髄炎 歯髄壊疽
治療
幼若永久歯（根未完成歯）の根管治療（歯の根の治療、歯の神経の治療、歯内療法）
電気歯髄診断器という、歯の歯面に器械を当て、微弱な電流を流し、歯の神経の生死を歯の神経の過敏状態チェックする。
通常、正常な隣在歯などと比較し、電気を流しても全く感じない場合は、歯髄壊死や歯髄壊疽、歯根嚢胞、などと診断でき、歯の神経の治療が必要となる。
