歯髄の退行性変化は、歯の神経(歯髄)が退行性変化している状態で、原因は、歯髄の物理的、化学的、機械的、刺激や加齢的変化で、症状は、自覚症状(自発痛)はないことが多い。経過や予後は、根管治療(歯内療法、歯髄治療)必要な場合とそのまま、予後が悪くなければ経過観察することもある。
特発性歯髄炎
特発性歯髄炎は、歯髄炎が特発的に起きた状態で、原因は、不明で、症状は、一過性のものが多い。
上行性歯髄炎
上行性歯髄炎は、歯槽膿漏(歯周病)や隣在歯の根尖性歯周疾患(いわゆる感染根管)により歯の神経(歯髄)がか炎症を起こしている状態で、原因は、歯槽膿漏(歯周病)や隣在歯の根尖性歯周疾患(いわゆる感染根管)で、症状は、自覚症状(自発痛)はないが、歯は変色していたりする。経過や予後は、根管治療(歯内療法、歯髄治療)で、歯が保存できるようにしないと、根尖性歯周疾患(いわゆる感染根管)に移行する。
歯髄壊疽
歯髄壊疽は、歯髄壊死した歯の神経(歯髄)が腐敗している状態でかつ、歯の根の周囲の組織に炎症や感染が及んでいない状態で、原因は、歯髄壊死した歯の神経(歯髄)の腐敗で、症状は、自覚症状(自発痛)はないが、歯は変色していたりする。経過や予後は、根管治療(歯内療法、歯髄治療)で、歯が保存できるようにいないと、根尖性歯周疾患(いわゆる感染根管)に移行する。
歯髄壊死
歯髄壊死は、歯髄が完全に壊死している状態でかつ、歯の根の周囲の組織に炎症や感染が及んでいない状態で、原因は、虫歯などの細菌性刺激、歯の外傷、歯の切削時(歯を治療するとき)の温熱刺激、レジンプラスティック(歯の詰め物)の化学的刺激、(窩洞)歯の穴の乾燥や脱水、歯への冷温刺激、歯への甘味の刺激、歯への薬剤の刺激などで、症状は、自覚症状(自発痛)はないが、歯は変色していたりする。経過や予後は、根管治療(歯内療法、歯髄治療)で、歯が保存できるようにしないと、根尖性歯周疾患(いわゆる感染根管)に移行する。
慢性閉鎖性歯髄炎
定義
歯の神経(歯髄)と外部の接触がなく、慢性炎症が続いている状態
原因
主に、進行の遅い慢性齲蝕(慢性の虫歯)や、以前の治療(詰め物や被せ物)の下や中での虫歯の取り残しや感染で
症状
自覚症状(自発痛)はなく進行している場合が多く
経過や予後
早期に虫歯治療を受けることで、可逆的に収まることもあるが、歯髄が退行性変化を起こしたり、感染してしまったりすることがある。
慢性増殖性歯髄炎
定義
歯髄の一部が齲窩(虫歯で穴の開いた部分)に歯髄が増殖してみられる炎症で主に乳歯や幼若永久歯にみられ
原因
虫歯などからの歯髄への細菌性の感染で、症状は、自覚症状(自発痛)はなく、歯髄の増殖部を触ったり、齲窩(虫歯で穴の開いた部分)に食べ物などが詰まると、一過性の疼痛が起きることがあり
経過や予後
生活歯髄切断法やなどの、神経を助けながら、感染した神経の部分だけを治療することができる場合がある。
慢性潰瘍性歯髄炎
定義
歯髄の一部が齲窩(虫歯で穴の開いた部分)に歯髄が増殖してみられる炎症
原因
虫歯などからの歯髄への細菌性の感染で
症状は、自覚症状(自発痛)はなく、歯髄の増殖部を触ったり、齲窩(虫歯で穴の開いた部分)に食べ物などが詰まると、一過性の疼痛が起きることがありる。
経過や予後
可逆的に収まることはなくなり、、慢性増殖性歯髄炎に移行しする。
壊疽性歯髄炎
定義
歯髄の化膿性歯髄炎が腐敗、壊死した状態
原因
化膿性歯髄炎の腐敗による
症状
自覚症状(自発痛)があり、温度刺激などで自覚症状(自発痛)や誘発痛が高まったり、、一過性の疼痛が起きることがあり
経過や予後
可逆的に収まることはなくなり、、歯髄壊疽に移行して行くことで、一旦痛みが一時的に収まりますが疲れたり、免疫力が落ちたりしたときに腫れたり、痛んだりすることがあります。
急性化膿性歯髄炎
定義
歯髄の化膿性炎症
原因
虫歯などの細菌性刺激、歯の外傷、歯の切削時(歯を治療するとき)の温熱刺激、レジンプラスティック(歯の詰め物)の化学的刺激、(歯髄)歯の神経の穴への細菌感染、歯槽膿漏(歯周病)からの上行性歯髄炎など
症状
自覚症状(自発痛)があり、温度刺激などで自覚症状(自発痛)や誘発痛が高まったり、、一過性の疼痛が起きることがある。
経過や予後
可逆的に収まることはなくなり、、壊疽性歯髄炎に移行して行くことで、一旦痛みが一時的に収まります。