不正咬合の原因
一般的要因
局所的要因
不正咬合の原因の詳細
一般的要因
遺伝
不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、遺伝が挙げられるが、メンデルがエンドウ豆を用いた遺伝の法則のように、遺伝が及ぼす、家系的な影響が、不正咬合の原因の一つとして考えられることが多い。
これは、近年、遺伝子研究が進み、多くの先天的疾患を出生前にある程度、検査で知ることができるようになってきたことからも、遺伝的影響が関わることが考えられている
歯数異常
不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、歯数異常が挙げられるが、先天的に、永久歯が欠損していたりする場合などが影響する。
先天異常
不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、先天異常が挙げられるが
- 唇裂および口蓋裂
- ダウン症
- クルーゾン症候群
- 鎖骨頭蓋異骨症
- 先天性梅毒
などが挙げられる。
環境
不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、環境が挙げられるが、妊娠中の薬物の摂取などが影響することがある。
代謝異常、内分泌異常
不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、代謝異常、内分泌異常が挙げられるが垂体などの成長ホルモンの分泌異常により、末端肥大や、下顎前突、前歯の前突、などがみられる。
栄養障害
不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、栄養障害が挙げられるが、ビタミンD欠乏のくる病や、ビタミンB1欠乏の脚気などが、あげられる。
口腔周囲の発育時の障害(悪習癖等も)
不正咬合の原因の一般的要因の一つとして、口腔周囲の発育時の障害が挙げられるが、
- 弄舌癖
- 弄舌癖(指しゃぶり)
- 異常嚥下癖(唾を飲み込むとき、舌(ベロ)をお口の天井に当てずに、前歯に押し当てて飲み込むような動作)
- ハンカチしゃぶり
- 口呼吸癖
- ゴム製乳首しゃぶり
- 管楽器の演奏時の動作
など
局所的要因
歯の大きさ異常
不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、歯の大きさ異常が挙げられるが、顎の大きさに対し、歯の大きさが大きい場合、歯列不正を起こす原因の一つとなる.
歯の生え変わりの影響
不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、歯の生え変わりの影響が挙げられるが、
- 乳歯の早期喪失
- 乳歯の晩期残存
- 永久歯の早期喪失
などが挙げられる。
口腔内組織の異常
不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、口腔内組織の異常が挙げられるが、
- 小帯の位置異常(上唇小帯の低位付着により前歯の正中離開などがみられる)
- 舌の形態異常(巨舌症では、開口や歯列空隙、小舌症では叢生、乱杭歯などがみられる)
などが挙げられる。
不適切な歯科治療
不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、不適切な歯科治療が挙げられるが、
かみ合わせに悪影響のある被せ物や、詰め物や、乳歯の虫歯治療等による、永久歯の生え変わりの悪影響など。
歯周疾患
不正咬合の原因の局所的要因の一つとして、歯槽膿漏(歯周病)が挙げられるが、歯槽膿漏(歯周病)が進行することにより、歯列が乱れたり、不正咬合の原因となったりすることがある。