矯正治療の装置の可撤式装置として、機能的装置 フレンケルと呼ばれるものがあります。
これは、乳歯列期や混合歯列期(乳歯と、永久歯の生え変わりや混在している時期)の成長発育期に下顎前突(いわゆる受け口)を治すのに有効な矯正治療装置です。
この装置は、間歇的な矯正力の作用を発揮する装置で、治療に要する期間は、約一か月から数か月程度、方法としては、主に夜間に、お口の中に装置を入れてもらい、かみ合わせの変化をみます。
但し、適応年齢は大体、3歳から小学校低学年の年齢で適応される方法です。
この方法の利点と欠点については
利点
- 主に夜間のみの使用で効果を得ることができる
- 可撤式(取り外しが可能)なので、矯正治療中の虫歯の心配が少ない、着脱式でお口の清掃がしやすい
- 歯根吸収などの副作用がない
- 歯列への矯正力とお口の周りの筋肉への矯正力がかけられる
など
欠点
- 患者様の協力が必要
- 適応が限られている
- 装置の製作が煩雑
- 変形に注意が必要