歯列不正が原因の虫歯

歯並びがデコボコしたり、乱れたりしている歯は、お手入れが行き届きにくくなるため、虫歯や歯槽膿漏(歯周病)を引き起こす原因になります。

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歯列不正のため、大きな虫歯になっている

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虫歯、歯槽膿漏(歯周病)の治療のために抜歯した歯

 

 

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歯列不正のために3本が大きな虫歯になっていて、強い痛みが出ている

 

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抜歯した歯(大きな虫歯のために、強い痛みの原因になっていた)

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抜歯した歯の前後の歯も大きな虫歯になっていた

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抜歯後1週間後、出血のない状態でむしば治療

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歯の神経の近くにまで進行した大きな虫歯(抜歯や、歯の神経を抜かずに治療)

 

このような状態になる前に、歯列不正の治療あるいは、予防治療が必要になります。

歯列不正(不正咬合)の予測的判断と治療(虫歯予防、非抜歯矯正含む)のメリット

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11歳男子

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25歳女性

 

上の発育期(成長期)のお子さんの歯列不正は、自然治癒したり、きれいな歯列に回復することはなく、成人期(成長発育が終わった段階)では、下の患者様のような歯列になります。

成人した段階で、歯列矯正(矯正治療)は可能ですが、口元のバランスなども考慮した場合、抜歯矯正か非抜歯矯正かの選択が必要になり、どちらを選択しても、歯列矯正(矯正治療)の期間は約1年ほどかかります。

しかし、早い段階で検査を受け、予防的な治療が可能と診断できる場合、顎の成長を促し、歯を抜かずに歯列矯正(矯正治療)をすることが可能であり、治療期間も約6か月から9か月で終了し、早く、楽に歯列矯正(矯正治療)が終了できるメリットもあります。

 

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初診時

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治療開始時(顎を広げ、お口の中で、歯並びがきれいになるスペースを作る、口元が出っ歯たり、広がったりはしない)

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2週間で顎が広がりました。

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治療開始からわずか3か月で歯列が整いました

 

更に、早い段階で、歯列不正(不正咬合)を治療しておくことで、虫歯やかみ合わせの問題も予防することができます。

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歯磨きができないため前歯2本が虫歯になっている

歯列不正の予防について(不正咬合の予防について)

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30代男性

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20歳女性

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17歳女性

 

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40代女性

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50代女性

 

上記の写真はそれぞれ別の患者様の歯列です。

なぜ、全く同じパターンで不正咬合(歯列不正)が生じるかは、歯の生え変わりのタイミングと、顎の発育のタイミングは基本的な年齢との基準があり、その時に、同じような原因で、同じように不正咬合(歯列不正)が生じます。

つまり、その不正咬合(歯列不正)が生じる、歯の生え変わりのタイミングと、顎の発育のタイミングにはパターンがあり、そのタイミングの前に予防的な処置、治療をすれば、不正咬合(歯列不正)を予防的に治療できます。

このタイミングは、適切な検査と専門的な知識に基づいて判断しなければならないため、歯科医院に、定期的にかかりつけることが勧められます。

矯正のCT検査

矯正治療における、CT検査の必要性には、不正咬合の骨格的な分析、以外に、アデノイド(扁桃腺)の肥大や気道の大きさなどと不正咬合などの関係を調べる際に、骨などの硬組織と、粘膜、扁桃腺などの軟組織を調べるのに役立ちます。

また、3D画像処理により、よりリアルな、歯並びや歯の生え方、傾斜などを詳しく把握することができ、診断、治療、予後の経過観察などに非常に有効な検査になります。

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当クリニックでは、当クリニックに設置された最新のCT撮影設備で撮影を行い、CT(コンピューター断層撮影法 Computed Tomographyの略)で撮影された頭部をさらに、最新のコンピューター画像処理システム(当クリニックはクリニックのシンプラントSimplant ProおよびSIERAというソフトウェアーで処理解析)して診断、およびシュミレーションを行っております。

また、撮影したCTのデータはクラウドやプライベートサーバーにて管理し、耳鼻科をはじめ医科の他科とのやり取りや他の歯科医院様においてCTの設備の有無にかかわらず、画像診断のやり取りができるよう、フリービューアー付の診療情報提供や、汎用データ出力でのやり取りが可能です。

矯正治療のコンピューターによるレントゲン検査と診断について

矯正治療に際して、レントゲンによる検査は必要不可欠なものですが、そのレントゲンを、コンピューターによる分析を行うことで、より正確に、確実に診断と成長予測、治療予測、治療評価を行えます。

矯正治療の相談に来られたお子さんの最適な矯正治療の方法、期間、タイミングを決めるための検査の診断

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受け口の状態が、3歳から10歳ぐらいにみられる場合は、歯並びや、咬み合わせの治療以上に、お顔の発育への悪影響を予防、改善する必要があります。

7歳時の検査

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7歳の時の矯正治療後のお顔の発育の評価

10歳児の検査

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7歳時と10歳児の比較

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歯並びが悪くても口元のバランスを崩さないようにする歯列矯正

歯並びが悪くても、口元のバランスが悪くない場合(口元がはじめからきれいな場合)は歯並びのみを治して、口元は変えないように治療の際に配慮することが大切です。

術前は、歯並びは、前歯がデコボコの乱ぐい歯で、前歯がかみ合わない開口の状態も見られましたが、口元は、バランスが取れていて、きれいでした。
そのために、歯並びはきれいにして、前歯のデコボコはひっこめても、口元はひっこめないように配慮しなければなりません。

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歯並びは変えましたが、術後の口元は、術前と変化しないように治療しました。

歯を抜かない矯正治療(非抜歯矯正)

歯並びがガタガタで、顎が小さい場合、歯並びをまっすぐにきれいにするためスペースを顎を広げて作ることにより、歯を抜かずに矯正治療をすることができます。また、その際に、前歯が出っ張らないようにお口の内側を広げてスペースをつくります。

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出っ歯を治す場合の非抜歯矯正をするための装置

出っ歯の歯を治す際には、歯並びをきれいに並べるのに、前歯を引っ込めながら、なおかつ、その混み合った歯並びを並べるためのスペースを作らなければなりません。

通常は、そのような場合、歯を抜いて(抜歯して)、歯を並べるためのスペースを作り、歯をまっすぐに並べますが、可能な限り、歯を抜歯せずに矯正治療ができる場合は、非抜歯矯正を選択できるようにして、治療を進めます。(口元のバランスや、咬み合わせ、年齢など様々な条件を考慮し、精密検査の結果と照らし合わせて、判断します。)

そのように、治療を進める方法の一つとして、顎を広げる装置(クワッドへリックス 通称QHと呼ばれる矯正装置)を用いて治療する方法があります。

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上顎(上あご)と下顎(下あご)のバランスをとるための矯正

上顎(上あご)と下顎(下あご)のバランスが悪い場合、片方の顎を広げたり、小さくしたりして、上下の歯がなるべくきちんと咬めるようにします。

こういった歯並びは、咬み合わせを治すことは、見た目以上に、食事の際の咀嚼機能の向上や、話す際の、発音障害の改善に役立ちます。

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