矯正治療(歯列矯正治療)における、保定とは、矯正治療(歯列矯正治療)によって、動かした、歯や顎をその整えた状態で安定させることを示します。
この、保定は、矯正治療(歯列矯正治療)と同様に重要な治療の一つです。
保定の種類
自然的保定とは、かみ合わせ、歯列、筋肉のバランスが取れた位置(ニュートラルゾーン)で安定した状態にすることにより、自然に保定されることです。
器械的保定とは、保定装置を使ったり、歯科治療で固定したりする方法です。
保定装置
可撤式装置(ホレータイプリテーナー、トゥースポジショナー、アクチバトール、チンキャップなど)
固定式装置(ボンデットリンガルリテーナー、バンド、スパー、ブリッジなど)
保定の期間
一般的には、数週間から、1、2年と言われ、おおよそ、歯を動保定の期間かした期間の約、1,5倍から2倍程度と考えられることもあるが、歯科医師の経験と、個々の歯と顎とお口の条件に左右されます。(自然保定が得られる場合は、短くなり、安定しやすい)
保定後(保定装置除去後)の後戻り(再発)の防止方法
矯正治療における、後戻り(再発)とは、矯正治療後に、歯が、元の位置に戻ろうとする動きや、働きがおこる現象のことですが、これを防止する方法として、歯の周りの繊維(歯周靭帯)をメスやレーザーで切開する方法があります。
悪習癖の防止も、後戻り(再発)を防ぐのに大切です。
また矯正治療後も、保定装置をしっかりつけてもらうことが大切ですが、この保定装置をアクティブリテーナーのような形で、微調整(わずかな矯正)が可能なように制作しておく方法もあります。
筋機能訓練により、かみ合わせ、筋肉、歯列のバランスの取れた、自然保定の状態にする。
咬合調整により、かみ合わせ、筋肉、歯列のバランスの取れた、自然保定の状態にする。