マウスピース矯正の種類と方法
マウスピース矯正には様々な方法、メーカー、名称があり、それぞれ、特徴や違いもあります。
現在、マウスピース矯正では、日本では、インビザライン(invisalign)あたりが、名前の認知度が高いと思いますが、アメリカをはじめ海外では、様々な会社が、それぞれ独自のシステムを持って治療ができるようにしています。
基本的な治療の概念は変わりませんが、矯正治療の料金(矯正治療の費用)や、期間、治療を進めていく方法に違いがあります。
下の写真のように、矯正治療の検査、診断、治療計画が終わり、マウスピースによる治療が決まれば、歯列矯正治療開始から、歯列矯正治療終了までのマウスピースキットが届きます。
それを、ステップ順に、ソフト、ミデアムソフト、ハード、の順番で、マウスピースを交換しながら、矯正治療を進めていきます。
口元のバランスとかみ合わせを考慮した成人歯列矯正
マウスピース矯正について(前歯のすきっぱ)
わずかな歯並びの調整は、ワイヤー装置などを使った矯正治療をしなくても、つけ外しの透明のマウスピースでするマウスピース矯正で矯正治療を行うことができます。
このマウスピース矯正は、そのマウスピースの種類で、インビザラインやクリアアライナー、クリアリテーナー、クリアトレーなど、様々な呼び方で呼ばれ、目立たず、審美的な矯正方法として、人気が高まってきており、従来のワイヤー矯正にためらいや、抵抗感がある場合に非常に効果的な治療法です。
ただし、適応症も考慮しなければならないので、従来通りの矯正治療の術前の精密検査が大切になります。
術前 (前歯の隙間 すきっ歯)
治療開始時(マウスピースが少し浮いて入らない感じで、その隙間のせいで、マウスピースが曇った状態になる)
一日10時間以上(おおよそ16時間程度の装着が理想) 食事の際は外し、それ以外の装着時はできれば噛みこみを繰り返してもらうと矯正治療の期間が早くなる)
治療開始2週間後(マウスピースがぴったりと入るようになったら、歯がきれいにそろってきたサインです。)
術後(前歯の隙間が閉じ、きれいな歯並びに)
マウスピース矯正について
近年、矯正治療において注目を集めているのが、透明のマウスピースを使ったマウスピース矯正とよばれるものです。
この矯正治療は、すでに、患者様にも口コミで広がってきていますが、従来のワイヤーによる矯正の欠点である、矯正装置が目立つ、また、裏側からの見えない矯正(舌側矯正)であっても、つけ外しができない、といった問題を考慮(気に)せずに、始められる矯正治療(歯列矯正)です。
特に、近年、光学スキャナーによる3Dスキャンニング、CADによる3Dデザイン、3Dプリンターによる立体模型(立体造形)の精密作成には目覚ましい進歩があり、更に、その最先端技術がいち早く歯科医療の分野にも取り入れられ、患者様の治療の質の向上lに大きく貢献しています。
また、従来治療の適応症でなかったケース(歯列不正)にも、適応範囲が日々広がってきており、治療期間、治療料金(費用)の面でも、ワイヤー矯正と比較検討する治療法と言えます。
当クリニックでは、以前より、透明のマウスピースによる矯正を行っておりましたが、その一つとして、米国アライン・テクノロジー社のマウスピース矯正治療 invisalign(インビザライン)の治療を取り入れております。
このマウスピース矯正は、従来方法と違い、最新のコンピューティング技術を取り入れて、システマティックに治療ができるシステムです。
このような画面で精密に治療計画を行います。
インビザラインについての動画はこちらを
矯正治療の装置(可撤式装置ースプリングリテーナー)
矯正治療の装置の可撤式装置として、スプリングリテーナーと呼ばれるものがあります。
これは、前歯の少しの後もどりをなおしたり、その後に保定装置として使用されるのに有効な矯正治療装置です。
この装置は、装置に組み込まれてワイヤーやワイヤーについているプラスチックの歯型で矯正力の作用を発揮する装置で、治療に要する期間は、約一か月から数か月程度、方法としては、お口の中に装置を入れてもらい、変化をみます。
矯正治療後に使用される方法です。
この方法の利点と欠点については
利点
- 矯正のワイヤーの装置を早めに外して仕上げの微調整を行うことができる。
- 可撤式(取り外しが可能)なので、矯正治療中の虫歯の心配が少ない
- 簡単ね矯正治療であれば、矯正ワイヤーをつけづにこの装置のみで治療を行うこともできる場合がある。(ディスキングと呼ばれる処置が必要になることもある。)
など
欠点
- 患者様の協力が必要
- 適応が限られている