矯正治療の装置(可撤式装置ー機能的装置 アクチバトール)

矯正治療の装置の可撤式装置として、機能的装置 アクチバトールと呼ばれるものがあります。

これは、乳歯列期や混合歯列期(乳歯と、永久歯の生え変わりや混在している時期)の成長発育期に下顎前突(いわゆる受け口)を治すのに有効な矯正治療装置です。

 

この装置は、間歇的な矯正力の作用を発揮する装置で、治療に要する期間は、約一か月から数か月程度、方法としては、主に夜間に、お口の中に装置を入れてもらい、かみ合わせの変化をみます。

但し、適応年齢は大体、3歳から小学校低学年の年齢で適応される方法です。

 

この方法の利点と欠点については

利点

  • 主に夜間のみの使用で効果を得ることができる
  • 可撤式(取り外しが可能)なので、矯正治療中の虫歯の心配が少ない
  • 歯根吸収などの副作用がない

など

欠点

  • 患者様の協力が必要
  • 適応が限られている

矯正治療の装置(固定式装置ー緩徐拡大装置クワッドへリックス)

矯正治療の装置の固定式装置として、緩徐拡大装置と呼ばれるものがあります。

これは、上顎の大きさが狭かったり、小さい場合に、お口のなかで、広げて大きくする装置です。

拡大方法には、緩やかに行う、緩徐拡大法と、急速に行う、急速拡大法とがあります。

この装置は、そのうちの緩やかに拡大をする装置で、拡大に要する期間は、約一か月から数か月程度、顎を広げる方法としては、上顎の歯列を広げて、顎を広げます。

但し、適応年齢はほぼすべての年齢で適応される方法です。

矯正治療の装置(固定式装置、非可撤式ー急速口蓋拡大装置)

2013-12-22 16.25.43

矯正治療の装置の固定式装置として、急速口蓋拡大装置と呼ばれるものがあります。

これは、上顎の大きさが狭かったり、小さい場合に、お口のなかで、広げて大きくする装置です。

拡大方法には、緩やかに行う、緩徐拡大法と、急速に行う、急速拡大法とがあります。

この装置は、そのうちの急速に拡大をする装置で、拡大に要する期間は、約2週間から一か月程度、顎を広げる方法としては、上顎の真ん中を開いて、顎自体の広げます。

また、顎の拡大後の後戻りの影響も少ない方法です。

但し、適応年齢が、中学生から、高校生あたりに適応される方法です。

利点

  • 拡大を確実にできる

欠点

  • 拡大を患者さん自身で行ってもらわないといけないので、協力が必要
  • 拡大期間中着脱ができないので、清掃が少し難しくなる

 

不正咬合の予防

不正咬合の予防には、様々なものがありますが、乳歯列期から永久歯列期における予防としては、虫歯や、歯の早期喪失による、後続永久歯の萌出スペースの減少や、喪失に対して、萌出スペースの維持、確保、指しゃぶりや、ハンカチかみなどによる歯列不正の発生に対して、それらの習癖を防止する装置や方法の活用、などがあります。

  • 乳歯列期から永久歯列期における予防としては、虫歯や、歯の早期喪失による、後続永久歯の萌出スペースの減少や、喪失に対して(萌出スペースの維持、確保)
  • 指しゃぶりや、ハンカチかみなどによる歯列不正の発生に対して(それらの習癖を防止する装置や方法の活用)

などがあります。

矯正の歯の動き

矯正治療(歯列矯正治療)での歯の動きは、歯を寄せる動き、歯と歯の間をを広げる動き、飛び出た歯をひっこめる動き、引っ込んでいる歯を出す動き、歯を傾ける動きなどです。

  • 歯を寄せる動き
  • 歯と歯の間をを広げる動き
  • 飛び出た歯をひっこめる動き
  • 引っ込んでいる歯を出す動き
  • 歯を傾ける動き

などです。