こんな話があります。旅人がとある町を歩いていると、暑い
真夏の太陽の下でレンガを積んでいる3 人のレンガ工に出会い
ました。
旅人はこんな暑いさなかに何をつくっているのだろう
と思い、「あなたたちはいったい何をしているのですか」とたず
ねました。
すると、まずひとりのレンガ工が汗をふきふき顔を
しかめて「レンガを積んでいる」とぶつきらぼうに答えまし
た。
もうひとりのレンガ工はやおら手を止めて、できあがった
部分を見やりながら「見てのとおり塀をつくっているんだよ」と
答えました。
すると3人目のレンガ工がにこにこしながら「うん、
学校をつくっているんだよ。子供たちが元気に安心して勉強で
きる学校をね」と答えました。
この話が何をいわんとしているかは、もうおわかりのはずで
す。同じ作業をしながらも、その作業を自分にどう位置づける
かによって、その仕事の意味は大きく異なります。
やりがいも違えば、完成させたときの達成感や満足感にも比較にならない
ほど大きな開きが出ます。
「ハイジニストのセクレタリーワーク 」より