小児歯科の口腔粘膜疾患には次のようなものがあります。
- ウィルス性疾患
- その他の粘膜疾患
1、ウィルス性疾患の種類と原因ウィルス、部位、症状、治療
疱疹性歯肉口内炎
原因ウィルス:単純疱疹ウィルス
部位 :口唇、舌、歯肉、口腔前庭
症状 :発熱、悪寒、摂食痛、
治療 :安静、二次感染の予防
手足口病
原因ウィルス:コクサッキーウィルスA16
部位 :手、足、口
症状 :手、足、口腔粘膜に小水疱、発熱、悪寒、摂食痛、1~5歳児に好発
治療 :安静、二次感染の予防
ヘルパンギーナ
原因ウィルス:コクサッキーウィルスA4
部位 :扁桃、咽頭、口蓋
症状 :扁桃、咽頭の激痛摂食痛、嚥下痛、発熱、悪寒、口蓋に水疱、乳児に好発
治療 :安静、二次感染の予防
麻疹(コプリック班)
原因ウィルス:麻疹ウィルス
部位 :頬粘膜
症状 :麻疹に伴う症状として生じるが、自然消失する
治療 :安静、二次感染の予防
流行性耳下腺炎
原因ウィルス:ムンプスウィルス
部位 :耳下腺(耳の前、あごの関節付近)
症状 :耳下腺の腫脹、摂食痛、食欲不振、唾液分泌の減少、開口障害
治療 :安静、抗生物質の投与、グロブリンの投与
2、その他の粘膜疾患
黒舌病
苺舌
上皮真珠