子供の歯とお口のケアーについて

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お子さんに、どのような歯のケアーをしてあげたらいいのでしょか?

0歳から1歳6か月(18か月)

栄養のバランスの取れた食事や甘いものを与える適切なコントロールをして、仕上げ磨きなどの親御さんによる予防をきっちりとしてあげましょう。

1歳6か月(18か月)から5歳ぐらいまで

歯磨きが自分で上手にできるようにちゃんと躾けてあげてください。それから、食事の栄養のバランスを心がけ、甘いものの食べ方に注意を払ってあげてください。(甘党にしない、摂取回数を減らすなど)

骨年齢

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矯正治療の際に、実際の年齢と、個人差のある成長発育年齢のいわゆる生理的年齢を総合的に判断して、矯正治療のタイミングなどを見計らう際に役立てる検査の一つとして、骨年齢の評価法があります。

骨年齢の評価は、通常、手のレントゲンを撮影して行われます。そして、標準的な骨年齢アトラスを参考にして、その年齢での骨核の出現状況等と比較して、成長発育年齢のいわゆる生理的年齢を求めます。

八重歯はなぜ生えるのか?(八重歯はなぜできるのか?)

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八重歯は、上の歯が乳歯から、永久歯に生え変わる際に、一番最後の順番で生え変わります。その際に、その八重歯(永久歯の犬歯)が生えるためのスペースと歯の大きさのバランスがとれていれば(八重歯(永久歯の犬歯)が生えるためのスペースが十分にあれば)、歯並びがそろい、きれいに生えそろいますが、八重歯(永久歯の犬歯)が生えるためのスペースと歯の大きさのバランスがとれていなければ(八重歯(永久歯の犬歯)が生えるためのスペースが十分になければ)その犬歯は生えやすい場所に萌出してきて八重歯の歯並びになります。

八重歯が生えるのは(八重歯になるのは)このようなことが原因で起こるので、この原因を予防したり、改善すれば、八重歯を防いだり、治したりすることができます。

乳歯の虫歯による不正咬合を予防する方法

乳歯の虫歯による、永久歯の萌出スペースの縮小や、乳歯の虫歯による早期喪失による、永久歯の萌出スペースの縮小を簡単な装置で予防し、正しい歯の生え変わりに導く方法があります。

これは、スペースリテーナーと呼ばれる永久歯の生えてくるスペースを、生えてくるまで開けておく治療法です。

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シーラントとは

シーラントとは虫歯になりやすいかみ合わせの面の溝をフッ素の樹脂でシールし、一定の期間、虫歯からのバリヤーの役割をします。

歯を削らずに予防処置が行えますので、お子様が受けやすく、効果の高い予防歯科治療です。

処置後は、定期的に剥がれがないかチェックし、剥がれがあれば、予防効果の高い期間は、継続的に補修しながら予防治療を続けます。

乳歯の虫歯治療

本当の予防治療は乳歯の時期からの正しいホームドクターによる管理から始まります。
また、良い予防治療とは、フッ素塗布やシーラントによる虫歯予防といったものをさすのではなく、適切な検査診断を含めたものをさすと考えます。

乳歯の歯科疾患の特徴のひとつと対応法を挙げてみます。

乳歯の虫歯は主に、奥歯の歯と歯の間に好発します。しかしながら、これは見ただけでは分からない部分から、進行し、たとえ親御さんが一般的な仕上げ磨きを毎日熱心にしてあげたとしても防いだり見つけたりすることは難しいでしょう。
そこで、専門家による正しい検査と、予防処置が必要になります。


普段、仕上げ磨きを熱心にしてもっらているお子さんの歯がかけたとのことで来院された奥歯です。6歳であることは、一番右の奥歯が通称、6歳臼歯と呼ばれる一番最初にはえる永久歯です。


もう、この段階では、虫歯はかなり進行してしまっており、お子さんでも麻酔をしっかりしてきちんとした治療が必要になっているのです。
そして、もうひとつここで、大切なことがあります。それは、隣の歯も大きく虫歯になっているということです。


実際の虫歯の大きさです。


虫歯をきちんと治療するとともにかみ合わせもきちんとします。


無事治療が完了しました。


乳歯虫歯の典型的な、歯医者の受診の仕方ではないでしょうか?
このような、状態でお子さんを初めて歯科医院を訪れさせることはあまり好ましいことではないのです。


穴の開いた歯だけでなはく隣の歯も虫歯になっています。


乳歯であっても麻酔をして、きちんと治療をおこないます。

このように、正しい予防、正しい検査、正しい治療とは何かを理解したうえで、かかりつけの歯科医とお子さんとご家族の信頼関係を築いていくことが
子供さんのお口の健康をきちんと管理できる良い方法だと考えます。

小児歯科にかかる順序について

お子様が、歯科医院の受診を始めていくにはきちんとしたアプローチがないと、歯科医院が嫌なイメージになり、生涯の、歯とお口の健康のパートナーの位置づけが崩れ、生涯の健康予防にもマイナス影響が生じます。

そのため、痛みや問題が生じたときが、初めての受診にならないよう、なるべく早めに、受診の練習を始めることが大切です。

 

  • 母親に抱っこされながら、イーの口、上向いてあーの口、下向いてあーの口をして、検診、予防処置になれます。それとともに、歯科医からアドバイスを受けたり、質問したりします。
  • 保護者が横に付き添い、一人で、チェアーに寝て、イーの口、上向いてあーの口、下向いてあーの口をして、検診、予防処置になれます。それとともに、歯科医からアドバイスを受けたり、質問したりします。
  • 保護者の付き添いなしで、一人で、チェアーに寝て、イーの口、上向いてあーの口、下向いてあーの口をして、検診、予防処置になれます。それとともに、歯科医からアドバイスを受けたり、質問したりします。
  • 一人で、検診、予防処置を受けます。それとともに、保護者が、歯科医からアドバイスを受けたり、質問したりします。
  • 自ら定期健診を受け、検診、予防処置を受けます。

このような順序で虫歯ゼロ、歯周病ゼロを目指せば、歯科医院は健康で気持ちのいいイメージになり、生涯の、歯とお口の健康のパートナーの本領が発揮できます。

小児歯科からみた食事のアドバイス

小児歯科の面からみた食事のアドバイス

  • 栄養のバランスを考える(発育と健康のため)
  • 甘党にしない(味覚の発達の段階で虫歯リスクを予防する)
  • おやつの与え方を工夫する(量ではなく、回数が増えることで、虫歯リスクが高まる、粘着性のお菓子が歯の表面に残りにくいように順番を考える)
  • かみごたえのある食事に工夫する(あごの発達を促す、よく噛む習慣が身につく)